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成人および12歳以上の若者における、痛みを伴う顎関節症(顎の関節の疾患:TMDs)に対し、心理療法を行うことの利点とリスクは何か?

3 years 2 months ago
成人および12歳以上の若者における、痛みを伴う顎関節症(顎の関節の疾患:TMDs)に対し、心理療法を行うことの利点とリスクは何か? 要点 全体的に一致した結果は得られなかったが、心理療法により痛みの軽減が可能であるという限定的なエビデンスが見られたことから、心理療法が痛みを伴う顎関節症に対して有効な方法である可能性がある。このレビューでは、心理療法は少なくとも他の治療法と同程度の効果があることが示唆された。また、心理療法の悪影響については不明であるため、心理療法が無害または問題が少なく、かつ効果的な治療法かどうかを結論づけるには、さらなる研究が必要である。 顎関節症とはどのような疾患か? 顎関節症(TMDs)は、顎の関節とそれを動かす筋肉に影響を与える疾患である。多くの場合、3か月以上続く痛み(慢性疼痛として知られる)を伴う。また、口を大きく開けられない、関節の音(クリック音)が聞こえる、口がほとんど開かなくなる(ロッキング)などの症状も起こる。これらの全ての症状は、生活の質や気分の低下につながる可能性がある。 何が知りたかったのか? このレビューでは、少なくとも3か月以上痛みが続く顎関節症に罹患している成人および12歳以上の若者に対して、心理療法がどの程度有効であるかを明らかにしようとした。 何を行ったのか? 医学および歯科医学雑誌のデータベースと進行中のものを含む研究について...

通常の食塩の代わりに低ナトリウム食塩代替物(LSSS)を使用することは、血圧や心臓病のリスクを低減し、かつ安全か?

3 years 2 months ago
通常の食塩の代わりに低ナトリウム食塩代替物(LSSS)を使用することは、血圧や心臓病のリスクを低減し、かつ安全か? 要点 • 成人の場合、通常の食塩の代わりにLSSSを食物に使用すると、多分血圧がわずかに下がるだろう。成人で通常の食塩の代わりにLSSSを使用すると、脳卒中や突発的な冠動脈血流低下のような非致命的な心血管病、あるいは心臓病死のリスクがわずかに低くなるだろう。 • 成人で通常の食塩の代わりにLSSSを使用すると、血中カリウム(心拍を整脈に保つためのミネラル)の濃度がわずかに上昇する。これは、体内のカリウムを効率的に調整することができない人にとっては有害となる可能性がある。その他の安全性に関するエビデンスは非常に限られている。 • 小児の場合、通常の食塩の代わりにLSSSを使用した血圧への影響やその安全性については明らかではない。 • このエビデンスは、腎臓に異常がある、あるいは特定の薬を服用している人のように、血中カリウム濃度が高くなるリスクがあるとされている人には、すぐには適用できないかも知れない。 低ナトリウム食塩代替物(LSSS)とは何か? LSSSとは、通常の食塩よりもナトリウムを減らした製品のことである。ナトリウムの一部をカリウムや他のミネラルに置き換えることで、LSSSのナトリウム量が減らされている。ナトリウムの摂取量が多く、カリウムの摂取量が不十分である...

Preterm birth delay drugs safe for global reduction in neonatal death

3 years 2 months ago

Women around the world should be able to access the best medical treatments that help to delay preterm births and improve neonatal outcomes, updated Cochrane network meta-analysis suggests.

Cochrane is a global, independent network of health practitioners, researchers, patient advocates and others, responding to the challenge of making vast amounts of research evidence useful for informing decisions about health. We do this by synthesizing research findings to produce the best available evidence on what can work, what might harm, and where more research is needed. Our work is recognised as the international gold standard for high quality, trusted information.

A new Cochrane Pregnancy and Childbirth paper published in the Cochrane Library looked at data from 122 clinical trials to create a league table of drugs that delay birth, called tocolytics, about their effectiveness and side effects. Researchers from the University of Birmingham and World Health Organization reviewed 122 randomised trials, published between 1966 and 2021, involving 13,697 women and conducted in 39 countries including high, middle and low-income states.

Women benefitted from all preterm delay treatments included in the meta-analysis of studies, although the research team noted that the effectiveness of different drugs was less clear in some of the studies considered. The team also looked at the side effects of different drugs and combinations, including the likelihood of having to stop treatment.

The team have bought together the evidence on the benefits as well as the harms of these treatments (compared to no treatment or placebo), to arm clinicians and policy makers around the world with the information to decide upon the best treatment for the women in their care in their specific setting.

Dr Amie Wilson, Research Fellow Global Maternal Health at the University of Birmingham said:

The findings show that the benefits of these drugs outweigh any risks associated with unwanted side effects. These treatments are leading to a significant reduction in the number of deadly preterm births, and we now need to further understand the effectiveness of tocolytics for specific groups depending on pregnancy length.

Our previous research has led to the improvement of guidelines for use of tocolysis drug use to delay preterm birth in the UK. Knowing that this paper helped to inform the forthcoming recommendations of the World Health Organization on the use of tocolytics, we hope that many more women around the globe will have access to these drugs, and have healthier births.

Dr Victoria Hodgetts Morton, NIHR Clinical Lecturer in Obstetrics at the University of Birmingham and co-author of the paper said:

Preterm birth is the most common reason why a newborn baby may die, and the leading cause of death in children under five years of age.

Tocolytics aim to delay preterm birth and allow time for the women to receive medicines that can help with baby's breathing and feeding if born preterm, and medicines that lower the chance of cerebral palsy of the infant. Crucially, a short delay in preterm birth can enable women to reach specialist care.

Full citation: Wilson A, Hodgetts-Morton VA, Marson EJ, Markland AD, Larkai E, Papadopoulou A, Coomarasamy A, Tobias A, Chou D, Oladapo OT, Price MJ, Morris K, Gallos ID. Tocolytics for delaying preterm birth: a network meta-analysis (0924). Cochrane Database of Systematic Reviews 2022, Issue 8. Art. No.: CD014978. DOI: 10.1002/14651858.CD014978.pub2

Thursday, September 8, 2022
Muriah Umoquit

赤ちゃんの予後を改善するための、早産になる前の副腎皮質ステロイド治療

3 years 2 months ago
赤ちゃんの予後を改善するための、早産になる前の副腎皮質ステロイド治療 レビューの論点 早く生まれた赤ちゃん(妊娠37週より前に生まれると早産となる)は、健康問題のリスクが高くなる。これらのリスクには、肺の問題(呼吸窮迫症候群)、脳出血(脳室内出血)、死亡が含まれる。これらの問題の発生を防ぐため、まだ妊娠中の母親に対して副腎皮質ステロイドと呼ばれる薬が投与される。多くの問題に対する予防の有効性について、質の高いエビデンスが得られている。これらの薬は、出生前の赤ちゃんの肺の成熟に働く。副腎皮質ステロイドにはさまざまな種類があり、投与経路や投与量もさまざまである。早産のリスクがある母体に副腎皮質ステロイドを投与すると赤ちゃんの利益になることはわかっているが、どの種類の副腎皮質ステロイドが母体と赤ちゃんにとって最も利益があり、最も害が少ないかはわかっていない。 重要性 薬の種類や量がはっきりしていない、あるいは合意がないため、病院によって投与方法が異なる場合がある。このレビューでは、ランダム化比較試験(受ける治療をランダムに決定する試験で、通常、治療効果について最も信頼性の高いエビデンスが得られる)から得られるすべてのエビデンスを評価し、母体と赤ちゃんに対してどの薬と投与経路が最適かを判断した。また、赤ちゃんが成長して小児や成人になったときに薬が及ぼす影響についても調べた。 得られたエビ...

脆弱な集団における、COVID-19ワクチン接種後の免疫

3 years 2 months ago
脆弱な集団における、COVID-19ワクチン接種後の免疫 何を調べようとしたのか? 本レビューでは、免疫機能が脆弱な集団に対して最もよく使用されるCOVID-19ワクチンについて、どのような研究が発表され、どのような結果(例えば、有効性の結果、安全性、免疫反応)が報告されているかを調べることによって、今後の有効性に関する系統的レビュー(医学文献を統合したもの)における最も適切な臨床疑問を見出し、これに答えたいと考えた。 本レビューで行ったことは何か? 欧州連合で使用が許可されている(欧州医薬品庁(EMA)承認)、および検索時点で世界10カ国以上で承認されているCOVID-19ワクチンに関する医学データベースと臨床試験登録の検索を行った。 ワクチン接種に対する免疫反応を低下させる可能性がある併存疾患に関する研究で、100人以上の参加者を含むものを、年齢、性別、民族、実施された国を問わず対象とした。 一般集団を対象とした研究や、事前の設定と異なるCOVID-19ワクチンや集団を対象とした研究は除外した。 研究を特定してから、ワクチンを以下のグループに分類した:EMAが承認したCOVID-19ワクチン、その他のCOVID-19ワクチン、異なるCOVID-19ワクチンの組み合わせ。そして、その結果を双方向的なオンライン上でマッピングして概要をまとめた。研究の結果や研究が行われた国、研究デ...

喫煙をやめると、心臓病の人が再び心臓発作を起こす可能性は低くなるか?

3 years 2 months ago
喫煙をやめると、心臓病の人が再び心臓発作を起こす可能性は低くなるか? 要点 - 心臓病の人が喫煙をやめると、将来、心臓発作や、脳卒中など心臓や血管に関連する病気を発症するリスクが減少する可能性がある。 - 心臓病の人が喫煙をやめても、生活の質(QOL)が悪くなることはない。 喫煙と心臓病 喫煙は心臓発作を起こす可能性を高めるが、喫煙をやめることで2回目の心臓発作を起こすリスクを減らせるかどうかについては、あまり情報がない。 コクラン・レビューを行った理由 心臓発作後に喫煙をやめると、2回目の心臓発作や心臓や血管に関連する他の病気にかかる可能性が低くなるかどうかを調べたかった。もし、禁煙が病気の進行を防ぐのであれば、より多くの人が禁煙する動機付けとなり、医師や看護師がより積極的に禁煙をサポートするようになり得る。 何を行ったのか? 少なくとも6か月間継続した研究で、研究開始時に喫煙習慣があった心臓病と診断された人を対象としたものを探した。また、禁煙したかどうか、心臓発作や脳卒中など、心臓や血管に関連する他の病気を発症したかどうかも測定していることを条件とした。 検索日:2021年4月15日までに発表された研究を対象とした。 どのような研究が見つかったか? 80,702人を対象とした68件の研究が見つかった。ほとんどの研究は一般集団の成人男女を対象としているが、11件の研究では男性の...

脳卒中後の腕のリハビリテーションのための行動観察

3 years 2 months ago
脳卒中後の腕のリハビリテーションのための行動観察 レビューの論点 脳卒中後の腕や手の機能に対する行動観察の効果を、代替介入や無介入と比較した。さらに、この療法が上肢の運動機能、日常生活動作、生活の質(QOL)、脳領域の活性化に与える効果も観察した。 背景 脳卒中を発症すると、腕が動かしにくくなり、日常生活に支障をきたしたり、日常生活への参加が減少したりすることがある。行動観察とは、腕のリハビリテーションのために提案された手法で、脳卒中の人が健常者の行う作業をビデオや対面で観察し、その後同じ作業を実施したり、しなかったりするものである。この安全な方法は、高価で複雑な機器を使用せず、セラピストによる監督も最低限で実施可能である。行動観察では、同じ動作をするときに活性化される脳部位と類似した脳部位が活性化され、脳卒中後の動作回復に有利に働く可能性があることが試験で示されている。 試験の特性 脳卒中後の574人を対象とした16件の試験を同定した。試験の多くは、ビデオの視聴と行動観察に続いて、さまざまな活動を用いた何らかの運動訓練を行い、トレーニングの過程で参加者にとって実施が簡単であった時に課題の複雑さが増加するような活動を使用した。エビデンスは2021年5月までのものである。 主な結果 行動観察が、代替介入や介入なしと比較して、参加者の腕や手の使用の改善につながるかどうかを検証した試験...

COVID-19ワクチンの接種を促進するための介入

3 years 2 months ago
COVID-19ワクチンの接種を促進するための介入 背景 ワクチンは、治療法がほとんどないCOVID-19の死亡や重症化を防ぐのに有効である。COVID-19のワクチン接種が広く行われることで、まだワクチン接種を受けることができない人たちを守ることができるかもしれない。しかし、COVID-19のワクチン接種を希望しない人も多い。そのため、重症化したり死亡したりするリスクが高くなる。 目的 COVID-19ワクチンの接種を増やすためのどのような介入方法がこれまでに評価されてきたか、あるいは現在評価されているかを知りたかった。 方法 2021年10月11日までの医学データベースと臨床試験登録を検索した。COVID-19ワクチンの接種率を高めるための介入を調査したすべての研究を対象とした。他のワクチン(例えば、はしか)を対象とした研究は除外した。参加者が100人以上のあらゆる形態の研究を対象とした。 研究が見つかったら、介入方法を次のグループに分類した:コミュニケーション介入、政策介入、アクセス改善介入、教育介入、インセンティブ、多次元的介入。その結果を対応表にまとめた。さらに、研究の結果(評価項目)、研究が行われた国、研究対象者、研究デザインなどを図表上に示した。 結果 96件の研究をエビデンスを示す図表に含め、そのうち35件は進行中で、61件は結果が公表されている。これらの研究でテ...

肺がん検診におけるコンピュータ断層撮影(CT)の影響

3 years 2 months ago
肺がん検診におけるコンピュータ断層撮影(CT)の影響 背景 肺がんは、がん関連死亡の原因として世界で最も多い病気である。肺がんの生存率は、病気と診断された時期に大きく左右される。レントゲン撮影(胸部X線)や、肺の画像をより詳しく複数枚撮影するCT検査で、できるだけ早期に病気を発見することが肝要である。このレビューの目的は、肺がんを早期に発見するためのCTの使用に関する情報を収集し、肺がんの早期発見が肺がんによる死亡を減らすかどうかを調べることであった。また、肺がん検診にCTを使用することで発生する可能性のある、追加検査やそれに伴う合併症などの害も評価した。 対象とした臨床試験の説明 エビデンスは2021年7月31日までのものである。11件の試験に含まれる、合計94,445人の参加者を対象とした。試験はアメリカやヨーロッパで実施された。最も古いものは1991年、最も新しいものは2011年に開始された。参加者は40歳以上の成人であった。CTによるスクリーニングの頻度は、1年ごとから2.5年以上までと幅があった。 主な結果 対象とした試験のうち8件(91,122人の参加者)が、肺がん関連死亡率の主要アウトカム解析に含まれた。喫煙歴の多い40歳以上の人では、CT検診により肺がんによる死亡が21%減少し、肺がんによる1人の死亡を防ぐために226人が検診を受ける必要があることがわかった。また...

全身性硬化症に対する幹細胞移植治療

3 years 3 months ago
全身性硬化症に対する幹細胞移植治療 2022年2月に医学文献のレビューを行い、全身性硬化症(SSc)がある人における造血幹細胞移植(HSCT)の利益と害を検討した。 全身性硬化症と造血幹細胞移植とは? SScは、皮膚や内臓(肺、消化器系など)が侵される自己免疫疾患(体の自然な防御システムが正常な細胞を攻撃する)である。SScに関連する症状としては、皮膚の肥厚、息切れ、消化器症状、機能障害または移動の困難などがあり、生活の質(QOL)に影響を与える可能性がある。また、SScでは死亡のリスク(死亡率)も高まる。 自家造血幹細胞移植は、病気の原因となっている可能性のある傷ついた免疫細胞の代わりに、自分の健康な幹細胞(骨髄で作られ、さまざまな種類の血球に変化することができる特別な細胞)を受け取る方法である。 SScに対して研究されている造血幹細胞移植レジメンには、放射線療法か高用量の化学療法を用い、骨髄が自力で回復しない骨髄破壊型レジメンと、放射線療法を行わず低用量の化学療法を行うが、その後の骨髄には細胞が残存している状態になる骨髄非破壊型レジメンがある。 また、幹細胞を採取する方法には2種類ある。選択的造血幹細胞移植は、特定の幹細胞(CD34+細胞と呼ばれる)を選んで再注入する方法である。非選択的造血幹細胞移植では、このステップは含まれない。 自家造血幹細胞移植は、全身性硬化症の人々に...

高血圧(高血圧症)に対する抗血小板薬と抗凝固薬

3 years 3 months ago
高血圧(高血圧症)に対する抗血小板薬と抗凝固薬 レビューの論点 血圧が高い患者において、抗血小板薬がプラセボや他の積極的な治療と比較して、総死亡または主要血栓イベント、あるいはその両方を減少させるかどうかを検討したエビデンスをレビューした。また、経口抗凝固薬が、プラセボまたは他の積極的な治療と比較して、高血圧症患者における総死亡または主要血栓イベント、あるいはその両方を減少させるかどうかも評価した。 背景 全身の(動脈)血圧上昇は血管内圧の上昇をもたらすが、血圧上昇の主な合併症である冠動脈疾患イベント、虚血性脳卒中、末梢血管疾患は、血栓症によるものである。 抗血栓療法や抗血小板療法が、血圧の高い患者の総死亡や主要血栓イベント、あるいはその両方を減少させる一次予防に特に有効であるかどうかを明らかにしたいと考えた。さらに、抗血栓療法や抗血小板療法が血圧の高い患者において、二次予防として、総死亡や主要血栓イベント、あるいはその両方を減らすのに有効かどうかの検討も試みた。 検索期間 システマティックレビューの今回のアップデートは、2021年1月までのものである。 研究の特性 このレビューでは、6件の試験に含まれる合計61,015人の患者を対象とした。4件の試験が一次予防(41,695人;HOT、JPAD、JPPP、TPT)、2件の試験が二次予防(19,320人;CAPRIE、Huynh)...

児童の口腔の健康状態向上に対する学校歯科検診の効果

3 years 3 months ago
児童の口腔の健康状態向上に対する学校歯科検診の効果 このレビューの目的は何か? 口腔の健康とは、口、のど、歯、および歯肉の健康状態を指す。このレビューの目的は、学校歯科検診が児童の口腔の健康状態の改善に効果をもたらすかどうか、効果があるとすれば、どの方法が最も効果的かを明らかにすることである。この疑問に答えるため、8件の関連した研究が調査された。これは、2017年12月に掲載され、2019年8月に更新されたレビューの2回目の更新版である。 要点 従来の学校歯科検診により、歯科への受診率(児童が歯科医院に通う頻度)を向上させることができるかどうかを結論づけるための十分なエビデンスは得られなかった。さらに、歯科受診率の向上が口腔内の健康改善につながるかどうかも明らかではなかった。学校歯科検診が口腔内の健康に及ぼす影響を長期的に評価する質の高い研究が依然として必要である。 このレビューでは何が行われたのか? 口腔疾患、特にむし歯(歯科医師は「デンタルカリエス(う蝕)」と呼ぶ)は、世界中の児童が罹患している疾患である。治療を受けなければ、口腔内の健康状態は悪化し、やがては児童の全身的な健康に悪影響を及ぼす。また、家庭や社会全体にも経済的な負担を与える。 学校歯科検診とは、歯科医師が学校において児童の口や歯を検査し、児童の口腔内の状態や治療の必要性について保護者に説明を行う取り組みである。...

閉経前後の女性の卵巣がん診断において、超音波画像診断と血液検査のさまざまな組み合わせの精度はどうなのか?

3 years 3 months ago
閉経前後の女性の卵巣がん診断において、超音波画像診断と血液検査のさまざまな組み合わせの精度はどうなのか? なぜ、卵巣がんの診断改善が重要なのか? 卵巣がんと診断された女性は、診断時に卵管や卵巣の外に転移していることが多いため、この病気で亡くなることが多い。卵巣がんを見逃した場合(偽陰性)には、大きな手術が必要となり、生存の可能性が低くなる場合がある。卵巣がんと誤って診断した場合(偽陽性)には、不安や不必要な追加検査、手術につながる可能性がある。 何を目的としているのか? 閉経前女性と閉経後女性の卵巣がんの診断に、超音波検査や血液検査がどの程度正確であるかを調べることを目的とした。 何がわかったのか? 次に示す4種類の検査を比較した59件の研究を対象とした。Risk of Malignancy Index (RMI:超音波検査とCA125の血液検査の併用)、 Risk of Ovarian Malignancy Algorithm (ROMA:CA125およびHE4の血液検査)、IOTA Logistic Regression model 2 (LR2) ultrasound、および the Assessment of Different NEoplasias in adneXa model (ADNEX:CA125の血液検査と超音波検査の併用)。 主な結果 閉経前の女性 それぞれ...