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認知症治療薬(メマンチン)は自閉スペクトラム症の人に効くか?

2 years 9 months ago
認知症治療薬(メマンチン)は自閉スペクトラム症の人に効くか? 背景 自閉スペクトラム症(Autism spectrum disorder: 自閉症)は、幼少期に発症する疾患である。主な症状は、社会的コミュニケーションの持続的な困難(例:前後の会話、言葉を使わないコミュニケーション、人間関係の構築・維持の困難)、反復的で制限された興味や行動(例:反復的な物言い、制限された興味や行動、変化に対する抵抗、感覚過敏など)である。およそ1%から2%の子供が自閉症である。自閉症の患者は、注意欠陥多動性障害(ADHD)、不安、言語障害(例:文法の理解や使用が困難)、知的障害など、他の疾患を抱えていることが多い。自閉症は、生活の質、学業成績、社会的関係に悪影響を及ぼす可能性がある。メマンチンは従来から認知症の治療に使われている薬であるが、一部の研究では、中核となる自閉症症状を減少させる可能性が示唆されている。もし、メマンチンが自閉症の中核的な症状を変えるために使われるのであれば、その効果と安全性を評価することが重要である。このレビューは、自閉症におけるメマンチンの使用に関する研究のエビデンスをまとめたものである。 レビューの論点 メマンチンは自閉症と関連行動の中核症状を変えるか? 検索日 エビデンスは2022年2月14日までのものである。 研究の特徴 自閉症におけるメマンチンの有効性を評価した2...

プロバイオティクス(生きた微生物)は、風邪などの上気道感染症を予防することができるか?

2 years 9 months ago
プロバイオティクス(生きた微生物)は、風邪などの上気道感染症を予防することができるか? 要点 プロバイオティクスは、急性の上気道感染症(URTI)の1回以上の発症を予防するのに有益かもしれない。また、3回以上のURTIの発症を予防するのに有益であると考えられる。高齢者を対象としたより多くの研究が必要である。プロバイオティクス使用の有益性と潜在的な有害性をより良く推定するためには、より大規模でよりよくデザインされた研究が必要である。 急性上気道感染症とは? 急性の上気道感染症(URTI)には、風邪、インフルエンザ、および咽喉や鼻、副鼻腔の感染などがある。症状としては、発熱、咳、痛み、頭痛などがある。急性のURTIの多くはウイルスの感染によるもので、通常は3日から7日で回復する。 プロバイオティクスとは? プロバイオティクスは一般的に、適切な量を摂取することで体に有益な効果をもたらす生きた微生物と説明されている。代表的なものとして乳酸菌やビフィズス菌があり、ヨーグルトや豆乳ヨーグルトなどの発酵食品や栄養補助食品として一般的に摂取されている。 レビューの目的は何か? 健康な免疫系を持つあらゆる年齢層の人々において、プロバイオティクスが急性の上気道感染症を予防するかどうかを調べたいと考えた。 何を行ったのか? 上気道感染症に対するプロバイオティクスの効果を調査した研究を検索した。比較およ...

人工授精やタイミング療法による妊娠を希望する、不妊症の女性における黄体補充療法は、安全で有効か。

2 years 9 months ago
人工授精やタイミング療法による妊娠を希望する、不妊症の女性における黄体補充療法は、安全で有効か。 背景 黄体期は、月経周期の一部であり、排卵(卵子が卵巣から放出されること)から月経が始まるまでの期間をさす。この時期には、プロゲステロンというホルモンが卵巣から体内に分泌され、妊娠の可能性に備える。卵巣刺激(排卵誘発剤の使用)は、黄体期のプロゲステロン産生に影響を与える可能性がある。黄体期のプロゲステロン濃度が低い場合、12週以上継続する妊娠や生児出産などの妊娠転帰の可能性が低下することが知られている。プロゲステロン、およびヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG、妊娠すると産生されるホルモンで、プロゲステロン産生を増やす)や排卵後のプロゲステロンの値を増やすゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニストなどの薬剤を用いた黄体補充療法は、妊娠の転帰を改善させると考えられている。 研究の特徴 25件のランダム化比較試験(参加者を2つ以上の治療群のうちの1つに無作為に割り当てるタイプの試験)を組み込み、合計5,111人の参加者を対象とした。プロゲステロンとプラセボ(ダミーの治療)または無治療との比較、腟に挿入するプロゲステロン剤の異なる用量、異なる経路で補うプロゲステロン、GnRHアゴニストとプラセボまたは無治療との比較、腟に挿入するプロゲステロン剤とGnRHアゴニストとの比較、hCGと無治療...

成人の不眠症に対する音楽の効果

2 years 9 months ago
成人の不眠症に対する音楽の効果 レビューの論点 本レビューでは、成人の不眠症(睡眠障害)に対する音楽鑑賞の効果と、その効果に影響を与える可能性のある要因について評価が行われた。 要点 音楽が睡眠の質に対して有益な効果を与えることが分かった。しかし、他の結果(評価項目)については、十分な被検者がいなかったことと、データの評価者があらかじめについて治療法を知っていたことにより、質の高いエビデンスを見つけることができなかった。 不眠症とは何か? 世界中で何百万人もの人が不眠症を経験している。不眠症では、寝つきが悪かったり、眠りが浅かったり、あるいは睡眠の質が低下したりすることがある。 睡眠不足は、心身の健康に影響を及ぼす。睡眠不足がもたらす結果は、個人および社会の両方に負担をもたらす。睡眠を改善するために音楽を聴く人は多いが、その効果については明らかではない。 何を行ったのか? 電子データベースの検索により、関連する研究が特定された。1,007人の参加者を含む13件の研究が対象となった。これらの研究では、音楽を聴くことによる効果を、通常の治療、または無治療と比較していた。通常の治療とは、睡眠衛生教育(睡眠を促進する一連の行動について学ぶこと)、または慢性疾患に関連した不眠症を持つ参加者に対する標準的治療のことである。これらの研究では、参加者は毎日25分間から50分間、3日から3か月間、...

認知症患者における抗コリン作用のある薬剤の累積が将来の有害な臨床転帰に及ぼす影響

2 years 9 months ago
認知症患者における抗コリン作用のある薬剤の累積が将来の有害な臨床転帰に及ぼす影響 要点 抗コリン薬は、認知症を持つ高齢者の死亡リスクを高める可能性がある。 しかし、エビデンスの確実性は低く、抗コリン薬が死亡の原因になるのか、それとも単に健康問題が進行しているためにすでに死亡リスクが高まっている人が使用しやすいだけなのか、はっきりしたことは言えない。 抗コリン薬が、記憶や思考のさらなる悪化、行動や心理的な問題など、他の望ましくない臨床結果を引き起こすリスクについては、確固たる結論を出すことができない。 抗コリン薬が認知症の高齢者に意図しない問題を引き起こすかどうかを確立するために、より多くの研究が必要である。 抗コリン薬とは何か? 薬は、コリン作動性システムと呼ばれる体内の化学シグナル伝達システムの作用を阻害する能力によって分類できる。このような作用を持つ薬を抗コリン作用のある薬といい、抗コリン薬と呼ばれている。 何を知りたかったのか 抗コリン薬は、認知症の人が頻繁に経験する多くの病状を治療するために一般的に使用されている。代表的な例としては、尿路感染症や興奮状態の治療に使用される医薬品が挙げられる。しかし、脳内のコリン作動性システムは学習、記憶、感情の調節に重要な役割を果たしているため、抗コリン薬の使用は、この集団における心理的問題を意図せずに悪化させると考える理論的根拠がある。...

成人の喘息患者に対して管理された運動と教育のプログラム(いわゆる呼吸リハビリテーションとして知られるもの)は通常の治療と比較してどのような効果があるか?

2 years 9 months ago
成人の喘息患者に対して管理された運動と教育のプログラム(いわゆる呼吸リハビリテーションとして知られるもの)は通常の治療と比較してどのような効果があるか? 要点 喘息患者が運動と教育の管理されたプログラム(いわゆる呼吸リハビリテーションとして知られる)に参加すると、通常治療を受けた患者と比べてプログラム終了直後はより壮健になり(より歩行できる)、よりウェルビーイング(訳注:身体的、精神的、社会的に良好な状態)になることを発見した。しかし、1年後までこのような効果が持続するかは定かではない。 エビデンスが乏しいため、喘息発作や入院の割合、不安や抑うつ、あるいは身体活動レベルにおける呼吸リハビリテーションの効果は不明である。 成人喘息患者に対する呼吸リハビリテーションの真の効果をより正確に推定するためには、より大規模で入念に計画された研究が必要である。 喘息とは? 喘息とは、気道が炎症を起こし、狭窄し、余分な粘液を産生する一般的な肺の病気である。喘息患者は咳、喘鳴、胸部圧迫感、息苦しさを経験し、最も重症な患者では日常生活に支障をきたすようになる。 喘息は治癒できないが、症状をコントロールすることはできる。様々な薬で症状を抑えることができる一方で、運動もまた症状を抑えることができる。しかし、喘息患者の中には包括的な運動プログラムを実施することが困難な人も存在するだろう。 呼吸リハビリテー...

歯科治療前に患者に洗口液を使用させることは、患者から医療従事者への感染リスクを減少させるか?

2 years 9 months ago
歯科治療前に患者に洗口液を使用させることは、患者から医療従事者への感染リスクを減少させるか? なぜこの問題が重要なのか? 歯科治療の多くにおいて、表面に素早く付着する飛沫が発生する。ドリルなどの高速で動作する器具を使用することで、空気中に浮遊する微粒子からなるエアロゾルが発生し、これを吸い込んだり、離れた場所の表面に付着することがある。このエアロゾルにはさまざまな微生物が含まれており、直接的な接触による感染や、汚染された表面を通した間接的な感染を起こす可能性がある。感染の拡大を防ぐには、エアロゾルに含まれる微生物の数を減らすことが有効であると思われる。歯科治療前に洗口液を使用しうがいすること(治療前口腔内消毒)により、エアロゾルの汚染量を減らすことができる可能性が示唆されている。一般的に使用されている洗口液として、クロルヘキシジン、ポビドンヨード、塩化セチルピリジニウム(CPC)などがある。これらは、口腔内の微生物を殺菌または不活性化することにより、発生するエアロゾルの汚染度を下げる作用がある。このレビューでは、歯科治療の前に患者に対し洗口液による含嗽(うがい)を行わせることが、治療中に発生するエアロゾルの汚染が減少し、感染症の伝播の予防につながるかどうかについて評価が行われた。 エビデンスの特定および評価を行った方法は? 歯科治療の前に使用する洗口液について、プラセボ(偽の洗口...

近くの組織にのみ広がっている子宮頸がんに対する内科的治療を伴う子宮摘出術

2 years 9 months ago
近くの組織にのみ広がっている子宮頸がんに対する内科的治療を伴う子宮摘出術 論点 子宮頸がんは、65歳以下の女性において最も多いがんである。貧困国では、局所進行性(近くの組織に広がっているが、明らかな遠隔転移はない)子宮頸がんと診断される女性が少なくない。局所進行性子宮頸がんは一般的に、内科的治療すなわち、化学療法(抗がん剤による治療)を併用した放射線療法または放射線療法単独によって治療される(訳者注:日本では、欧米に比べて、局所進行性子宮頸がんでも広汎子宮全摘出術が選択される傾向にある)。一方、特に放射線療法へのアクセスが限られている貧しい国々では、内科的治療を併用した子宮摘出術も行われている。 本レビューの目的 局所進行性子宮頸がんの女性において、内科的治療を伴う子宮摘出術は、内科的治療のみと比較してより有益か? 本レビューを行った方法 1966年から2022年2月までの 文献検索により、11件の臨床試験を特定したが、これらの試験のバイアスのリスクは中程度から高度であった。これらの試験には、2,683人の女性が含まれ、以下の内容が比較されていた。子宮摘出術と放射線療法の併用と放射線療法単独、子宮摘出術と化学放射線療法(化学療法と放射線療法を同時に行う治療)の併用と化学放射線療法単独、子宮摘出術と化学放射線療法の併用と腔内照射(小線源治療、訳者注:腟腔内に器具を入れて行う放射線療...

How systematic reviewers can bring attention to fraudulent studies, writes Lisa Bero in The Conversation US

2 years 9 months ago

While medical research is the best source of information on which to guide treatment of health issues, fraudulent studies are an issue. Such research can skew the evidence base and even lead to harm, as well as damage trust in the scientific process.

Our Senior Research Integrity Editor, Lisa Bero, has recently written about this phenomenon in The Conversation US. In the article, she describes how systematic reviewers can be part of the solution and help to find such problematic studies. She also discusses research which she, Stephanie Boughton of the Cochrane Research Integrity team, and others have carried out about this.

Lisa explains: 

“Cochrane is actively involved in research and advocacy to promote independence, transparency, and integrity in healthcare research. While most research follows rigorous standards, studies with fake or fatally flawed findings are sometimes published. Cochrane and other systematic reviewers are in a unique position to be able to find and draw attention to these types of studies.”

What is Cochrane doing about this issue?

Cochrane has a policy in place that helps our reviewers spot problematic studies and decide what research to include and what to exclude in new reviews. When problems with medical research are so serious that the studies have to be withdrawn from publication, Cochrane also encourages our reviewers to go and back and mark where these studies have been included in reviews and, where necessary, update, amend or even withdrawn the review.

Friday, August 19, 2022
Muriah Umoquit

Cochrane Library Editorial: Low sodium salt substitutes

2 years 9 months ago

A new Cochrane Library editorial has published titled 'Low sodium salt substitutes: a tool for sodium reduction and cardiovascular health.'

The World Health Organization has a target of reducing global population salt intake by 30% by 2025.  This has made Cochrane’s new systematic review on the efficacy and safety of low sodium salt substitutes (LSSS) timely.  The Cochrane systematic review and meta-analysis examines the evidence regarding the use of LSSS on cardiovascular health in adults and children and included blood pressure as a primary outcome.  

Rachael McLean, from the Department of Preventive and Social Medicine, University of Otago, New Zealand, discusses the latest Cochrane evidence and how it can support policymakers in their efforts to reduce sodium intake and how applicable the evidence may be in different settings and populations. 

Rachael McLean explains:

“In some countries, more than 50% of the salt intake comes from salt used in the home. Cochrane’s review of the evidence on low sodium salt substitutes is valuable for policy makers looking to make substantial impacts for cardiovascular health and in directing researchers where further studies are urgently needed.”

 

Thursday, August 18, 2022
Muriah Umoquit

成人および12歳以上の若者における、痛みを伴う顎関節症(顎の関節の疾患:TMDs)に対し、心理療法を行うことの利点とリスクは何か?

2 years 9 months ago
成人および12歳以上の若者における、痛みを伴う顎関節症(顎の関節の疾患:TMDs)に対し、心理療法を行うことの利点とリスクは何か? 要点 全体的に一致した結果は得られなかったが、心理療法により痛みの軽減が可能であるという限定的なエビデンスが見られたことから、心理療法が痛みを伴う顎関節症に対して有効な方法である可能性がある。このレビューでは、心理療法は少なくとも他の治療法と同程度の効果があることが示唆された。また、心理療法の悪影響については不明であるため、心理療法が無害または問題が少なく、かつ効果的な治療法かどうかを結論づけるには、さらなる研究が必要である。 顎関節症とはどのような疾患か? 顎関節症(TMDs)は、顎の関節とそれを動かす筋肉に影響を与える疾患である。多くの場合、3か月以上続く痛み(慢性疼痛として知られる)を伴う。また、口を大きく開けられない、関節の音(クリック音)が聞こえる、口がほとんど開かなくなる(ロッキング)などの症状も起こる。これらの全ての症状は、生活の質や気分の低下につながる可能性がある。 何が知りたかったのか? このレビューでは、少なくとも3か月以上痛みが続く顎関節症に罹患している成人および12歳以上の若者に対して、心理療法がどの程度有効であるかを明らかにしようとした。 何を行ったのか? 医学および歯科医学雑誌のデータベースと進行中のものを含む研究について...

通常の食塩の代わりに低ナトリウム食塩代替物(LSSS)を使用することは、血圧や心臓病のリスクを低減し、かつ安全か?

2 years 9 months ago
通常の食塩の代わりに低ナトリウム食塩代替物(LSSS)を使用することは、血圧や心臓病のリスクを低減し、かつ安全か? 要点 • 成人の場合、通常の食塩の代わりにLSSSを食物に使用すると、多分血圧がわずかに下がるだろう。成人で通常の食塩の代わりにLSSSを使用すると、脳卒中や突発的な冠動脈血流低下のような非致命的な心血管病、あるいは心臓病死のリスクがわずかに低くなるだろう。 • 成人で通常の食塩の代わりにLSSSを使用すると、血中カリウム(心拍を整脈に保つためのミネラル)の濃度がわずかに上昇する。これは、体内のカリウムを効率的に調整することができない人にとっては有害となる可能性がある。その他の安全性に関するエビデンスは非常に限られている。 • 小児の場合、通常の食塩の代わりにLSSSを使用した血圧への影響やその安全性については明らかではない。 • このエビデンスは、腎臓に異常がある、あるいは特定の薬を服用している人のように、血中カリウム濃度が高くなるリスクがあるとされている人には、すぐには適用できないかも知れない。 低ナトリウム食塩代替物(LSSS)とは何か? LSSSとは、通常の食塩よりもナトリウムを減らした製品のことである。ナトリウムの一部をカリウムや他のミネラルに置き換えることで、LSSSのナトリウム量が減らされている。ナトリウムの摂取量が多く、カリウムの摂取量が不十分である...

Preterm birth delay drugs safe for global reduction in neonatal death

2 years 9 months ago

Women around the world should be able to access the best medical treatments that help to delay preterm births and improve neonatal outcomes, updated Cochrane network meta-analysis suggests.

Cochrane is a global, independent network of health practitioners, researchers, patient advocates and others, responding to the challenge of making vast amounts of research evidence useful for informing decisions about health. We do this by synthesizing research findings to produce the best available evidence on what can work, what might harm, and where more research is needed. Our work is recognised as the international gold standard for high quality, trusted information.

A new Cochrane Pregnancy and Childbirth paper published in the Cochrane Library looked at data from 122 clinical trials to create a league table of drugs that delay birth, called tocolytics, about their effectiveness and side effects. Researchers from the University of Birmingham and World Health Organization reviewed 122 randomised trials, published between 1966 and 2021, involving 13,697 women and conducted in 39 countries including high, middle and low-income states.

Women benefitted from all preterm delay treatments included in the meta-analysis of studies, although the research team noted that the effectiveness of different drugs was less clear in some of the studies considered. The team also looked at the side effects of different drugs and combinations, including the likelihood of having to stop treatment.

The team have bought together the evidence on the benefits as well as the harms of these treatments (compared to no treatment or placebo), to arm clinicians and policy makers around the world with the information to decide upon the best treatment for the women in their care in their specific setting.

Dr Amie Wilson, Research Fellow Global Maternal Health at the University of Birmingham said:

The findings show that the benefits of these drugs outweigh any risks associated with unwanted side effects. These treatments are leading to a significant reduction in the number of deadly preterm births, and we now need to further understand the effectiveness of tocolytics for specific groups depending on pregnancy length.

Our previous research has led to the improvement of guidelines for use of tocolysis drug use to delay preterm birth in the UK. Knowing that this paper helped to inform the forthcoming recommendations of the World Health Organization on the use of tocolytics, we hope that many more women around the globe will have access to these drugs, and have healthier births.

Dr Victoria Hodgetts Morton, NIHR Clinical Lecturer in Obstetrics at the University of Birmingham and co-author of the paper said:

Preterm birth is the most common reason why a newborn baby may die, and the leading cause of death in children under five years of age.

Tocolytics aim to delay preterm birth and allow time for the women to receive medicines that can help with baby's breathing and feeding if born preterm, and medicines that lower the chance of cerebral palsy of the infant. Crucially, a short delay in preterm birth can enable women to reach specialist care.

Full citation: Wilson A, Hodgetts-Morton VA, Marson EJ, Markland AD, Larkai E, Papadopoulou A, Coomarasamy A, Tobias A, Chou D, Oladapo OT, Price MJ, Morris K, Gallos ID. Tocolytics for delaying preterm birth: a network meta-analysis (0924). Cochrane Database of Systematic Reviews 2022, Issue 8. Art. No.: CD014978. DOI: 10.1002/14651858.CD014978.pub2

Thursday, September 8, 2022
Muriah Umoquit

赤ちゃんの予後を改善するための、早産になる前の副腎皮質ステロイド治療

2 years 9 months ago
赤ちゃんの予後を改善するための、早産になる前の副腎皮質ステロイド治療 レビューの論点 早く生まれた赤ちゃん(妊娠37週より前に生まれると早産となる)は、健康問題のリスクが高くなる。これらのリスクには、肺の問題(呼吸窮迫症候群)、脳出血(脳室内出血)、死亡が含まれる。これらの問題の発生を防ぐため、まだ妊娠中の母親に対して副腎皮質ステロイドと呼ばれる薬が投与される。多くの問題に対する予防の有効性について、質の高いエビデンスが得られている。これらの薬は、出生前の赤ちゃんの肺の成熟に働く。副腎皮質ステロイドにはさまざまな種類があり、投与経路や投与量もさまざまである。早産のリスクがある母体に副腎皮質ステロイドを投与すると赤ちゃんの利益になることはわかっているが、どの種類の副腎皮質ステロイドが母体と赤ちゃんにとって最も利益があり、最も害が少ないかはわかっていない。 重要性 薬の種類や量がはっきりしていない、あるいは合意がないため、病院によって投与方法が異なる場合がある。このレビューでは、ランダム化比較試験(受ける治療をランダムに決定する試験で、通常、治療効果について最も信頼性の高いエビデンスが得られる)から得られるすべてのエビデンスを評価し、母体と赤ちゃんに対してどの薬と投与経路が最適かを判断した。また、赤ちゃんが成長して小児や成人になったときに薬が及ぼす影響についても調べた。 得られたエビ...