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郵送やウェブアンケートへの回答を増やすにはどうしたらよいか?

2 years ago
郵送やウェブアンケートへの回答を増やすにはどうしたらよいか? 要点 アンケートの回答は、アンケートを送る前に連絡を取ることで増やすことができる。 アンケート、手紙、電子メールをより個人的なものにし、できれば内容を短くすることで、アンケートへの回答が増える可能性がある。 アンケートへの回答は、例えば少額の金銭や、ペンなど金銭以外のインセンティブを与えることでも増やすことができる。 なぜアンケートへの回答が重要なのか? 郵送および電子アンケートは、研究目的のために人々から情報を収集するための比較的安価な方法である。返事をしない人(いわゆる「非回答者」)が存在した場合は、調査結果の精度が低くなる傾向がある。 知りたかったこと 郵送や電子アンケートへの回答を増やす効果的な方法を探したかった。 実施したこと アンケートの回答を増やす方法を検討した研究を探した。 また、研究結果を要約した。 わかったこと アンケートの回答を増やす方法を特定するために、非常に多くの研究が行われており、このコクラン方法論レビューの更新版には758件の研究が含まれた。患者、医師、大学生、教授、販売部長、会計士、食料品店の店長など、さまざまな人々がアンケートに答えていた。 アンケートを送る前に連絡を取ることで、回答が増えることがわかった。また、郵送アンケートは大学から送付された方が回答が増えることもわかった。アンケー...

多発性硬化症の治療に伴うリスクは?

2 years ago
多発性硬化症の治療に伴うリスクは? 要点 - 多発性硬化症の治療に用いられる免疫療法は、偽薬(プラセボ)と比較して、重篤なヘルスイベント(健康上の問題)を増加させないようである。 - これらの薬の多くには好ましくない作用があり、偽薬(プラセボ)に比べて副作用のために研究対象から脱落する人が多いものもある。 - 多発性硬化症患者では、重篤な健康上の問題(ヘルスイベント)が比較的まれであるため、これらの結果は部分的にしか信頼できないか、あるいは信頼できない。つまり、この問題を研究することがむずかしく、重篤な健康上の問題(ヘルスイベント)もあまり報告されていない。 どのような疾患か? 多発性硬化症(MS)は脳と脊髄に影響を及ぼす。多発性硬化症は男性よりも女性に多く発症する。多発性硬化症では、免疫系が体内の神経を覆っている髄鞘を攻撃し、その機能を弱める。重度の多発性硬化症患者の中には、しばらくの間、手足がうまく使えなくなる人もいるが、通常は回復する。長年にわたって何度も発作を起こしている人の中には、歩行などの障害が生じる場合がある。 どのように治療するか? 免疫系を調節するいくつかの治療法は、発作後の回復を早め、病気の経過を改善するのに役立つ。 何を調べようとしたのか? 多発性硬化症の治療に使用される薬物のリスクを調査することを目的とした。重篤なあらゆる種類の健康上の問題を評価したいと考...

ニルマトレルビルとリトナビルの併用は新型コロナウイルス感染症の治療または予防に有効か

2 years ago
ニルマトレルビルとリトナビルの併用は新型コロナウイルス感染症の治療または予防に有効か 要点 ニルマトレルビルとリトナビルの併用(販売名パキロビッド®パック、2種類の錠剤1日分が1枚のシートになっているパック製剤)は、2019年に始まった新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の治療として評価されている。 ニルマトレルビルとリトナビルの併用は、入院の必要性または28日以内の死亡率による評価によると、疾患の進行リスクが高いワクチン未接種の外来患者が症状発現から5日以内に治療を受けた場合、死亡率の減少と患者の症状改善につながる可能性がある。 しかし、入院患者に対するニルマトレルビルとリトナビルの併用の効果については非常に不確実である。 研究インテグリティ(研究の公正性)に関する懸念から2件の研究を除外した。また、進行中の研究が13件あった。 ニルマトレルビル/リトナビルについて ニルマトレルビルとリトナビルの併用錠は、SARS-CoV-2ウイルス感染症(COVID‐19)を治療するために開発された新しい薬であり、症状のない人や症状が軽度の患者が重症化するのを防ぐことを目的としている。リトナビルはニルマトレルビルの効果を高めるが、他の多くの薬剤と相互作用を起こし、副作用を増加させる可能性がある。 知りたかったこと ニルマトレルビルとリトナビルの併用が、COVID-19患者の死亡...

査読者を訓練することの利益は何か?

2 years ago
査読者を訓練することの利益は何か? 要点 ・査読者の訓練は、査読の質にほとんど、あるいは全く影響を与えない可能性がある。 ・訓練の効果をより適切に評価するためには、より大規模かつ適切にデザインされた研究が必要である。 査読者とは何か? 査読者とは、他の人が行った研究を評価する人のことである。査読者は通常、評価する研究を実施するために必要なスキルと同等のスキルを持った研究者が担当する。 何のために査読が行われるのか? 研究プロジェクトや報告書が良質かどうかは、研究の資金提供者や出版社にもわからない場合がある。そこで多くの場合、査読者による査読を利用して、プロジェクトや報告書の質の評価が行われる。 査読者の訓練によって、査読の質をどのように向上させることができるのか? 査読者を訓練することで、研究の長所と短所がよりよく特定できるようになる可能性がある。 何を調べようとしたのか? 査読者を訓練することで、査読の質が向上するかどうかについて評価を行った。 何を行ったのか? 査読者の訓練について、訓練を行わなかった場合、異なる種類の訓練を行った場合、および学術誌や資金提供者が行う標準的な方法と比較した研究について検索を行った。関連するすべての研究の情報を抽出し、結果を要約した。エビデンスに対する信頼性を、研究方法や研究規模などの要因に基づいて評価した。 何を見つけたのか? 合計1,213の...

成人のパニック障害における薬物療法:ネットワークメタアナリシス

2 years ago
成人のパニック障害における薬物療法:ネットワークメタアナリシス このレビューの重要性 パニック障害のある人は、この障害により深刻な影響を受けており、仕事、教育、社会生活、家庭生活に問題を抱えていることがよくある。このレビューではどの薬が最も効果的で安全かを評価したかった。特にネットワークメタアナリシスの結果が、ケアを改善するための最善の薬剤を特定するのに十分妥当かどうかを評価しようとした。これらの分析はエビデンスにおける重要な不確実性を減らすための、今後の研究への示唆にもつながっている。 このレビューに関心がある人は? このコクラン・レビューに掲載されている研究は、以下の人々にとって興味深いものであろう。 - パニック障害の治療方針を決定し、その障害の治療薬の処方に関する決定に影響を与える人 - パニック障害のある人にこれらの薬を処方する人 - パニック障害のある人 - その障害がある人を支え、世話をする人 何を調べようとしたのか? 成人(すなわち18歳以上)のパニック障害の症状を改善するために、抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系薬剤、アザピロン系薬剤がどの程度有効であるかを調べたいと考えた。 また、これらの薬剤が以下の項目にどのような影響を与えるのかを明らかにしたい。 - パニック障害の症状 - 薬の副作用の指標として、研究からの脱落(中止) - 回復、パニック障害の診断基準を満たさ...

生殖補助医療における胚移植前の抗生物質投与

2 years ago
生殖補助医療における胚移植前の抗生物質投与 レビューの論点 生殖補助医療(ART)において、胚移植前または胚移植時に抗生物質を投与すると治療成績が向上するのか? 要点 - この調査結果は、あらかじめ決めておいた全評価項目において、体外受精(IVF)の成功率を向上させる目的で胚移植時に抗生物質を使用することを支持しなかった。 - 性器内のコロニー形成率(性器内に存在する細菌数の指標)を適切に調査した1件の研究において、抗生物質の使用は臨床妊娠率に影響を及ぼさなかった。 胚移植前または胚移植時に抗生物質を投与することで、体外受精の成績はどのように改善するのか? 体外受精(IVF)と顕微授精(ICSI)は、不妊症の人が赤ちゃんを授かるために用いられる生殖補助医療(ART)技術である。体外受精・顕微授精では、女性の卵巣から卵子を取り出し、培養室で精子と受精させる。受精してできた胚は、子宮口から細いチューブを通して子宮に移植される。胚移植後の妊娠の可能性には、胚の質や子宮内の環境など多くの要素が影響を与える。子宮内の細菌数が多いと、妊娠率が低下する可能性がある。胚移植前に抗生物質を投与することで、これらの細菌の増殖を抑え、ARTの結果を改善できる可能性がある。一方、妊娠に有利な細菌もあるかもしれない。抗生物質はこのような環境を変化させ、治療の結果(妊娠するかどうか、など)に影響を及ぼす可能...

Cochrane seeks Clinical Editor, Cochrane Library

2 years ago

Specifications: Permanent – Full Time
Location: (Remote – Flexible) Candidates anywhere from the world will be considered; however, Cochrane’s Central Executive Team is only able to offer consultancy contracts outside these countries.
Closing date: 05 December 2023
 
Cochrane is an international charity. For 30 years we have responded to the challenge of making vast amounts of research evidence useful for informing decisions about health. We do this by synthesising research findings and our work has been recognised as the international gold standard for high quality, trusted information.

Cochrane's strength is in its collaborative, global community. We have 110,000+ members and supporters around the world. Though we are spread out across the globe, our shared passion for health evidence unites us. Our Central Executive Team supports this work and is divided into four directorates: Evidence Production and Methods, Publishing and Technology, Development, and Finance and Corporate Services.

The purpose of the job is to develop, create and edit content that enhances the relevance and applicability of Cochrane Reviews for clinicians and other healthcare professionals.  

This involves presenting and delivering clinical content derived from Cochrane Reviews – including Cochrane Clinical Answers - to clinicians at the point-of-care and other healthcare professionals in a manner that aligns with Cochrane’s vision and values.

Don’t have every single qualification? We know that some people are less likely to apply for a job unless they are a perfect match. At Cochrane, we’re not looking for “perfect matches.” We’re looking to welcome people to our diverse, inclusive, and passionate workplace. So, if you’re excited about this role but don’t have every single qualification, we encourage you to apply anyway. Whether it’s this role or another one, you may be just the right candidate.

Our organization is built on four core values: Collaboration: Underpins everything we do, locally and globally. Relevant: The right evidence at the right time in the right format. Integrity: Independent and transparent. Quality: Reviewing and improving what we do, maintaining rigour and trust.  

You can expect: 

  • An opportunity to truly impact health globally.  
  • A flexible work environment  
  • A comprehensive onboarding experiences.
  • An environment where people feel welcome, heard, and included, regardless of their differences.

Cochrane welcomes applications from a wide range of perspectives, experiences, locations, and backgrounds; diversity, equity and inclusion are key to our values.

How to apply

  • For further information on the role and how to apply, please click here.  
  • The deadline to receive your application is 05 Dec 2023.
  • The supporting statement should indicate why you are applying for the post, and how far you meet the requirements, using specific examples. 
  • Read our Recruitment Privacy Statement
Tuesday, November 21, 2023 Category: Jobs
Lydia Parsonson

長期人工呼吸管理の必要性が予想されるCOVID-19の重症患者において、晩期気管切開と早期気管切開のどちらがより効果的か?

2 years ago
長期人工呼吸管理の必要性が予想されるCOVID-19の重症患者において、晩期気管切開と早期気管切開のどちらがより効果的か? 要点 ・COVID-19により入院し、人工呼吸器を使用している成人に対して、人工呼吸を開始してから10日までに行う早期の気管切開(皮膚を切開して気管(気管支)に呼吸チューブを挿入すること)と、人工呼吸開始後10日以上経過してから行う晩期気管切開と比較して、死亡、および人工呼吸器の使用期間にはほとんど影響がない可能性がある。 ・早期気管切開によって患者の状態が改善するのか、悪化するのか、あるいは集中治療室への滞在期間が短縮するのかは不明である。 ・研究者は、COVID-19の研究で参照される主要な結果についての見解を一致させるべきであり。今後の研究においては、堅実な方法を用いて十分にデザインされた研究に焦点を当てるべきである。そうすれば、重症のCOVID-19患者における気管切開の最適なタイミングについて、より強固な結論を導き出すことができると思われる。 気管切開とは何か? 気管切開とは、皮膚を切開して気管内に呼吸チューブを挿入する方法であり、呼吸はこのチューブを通して行われる。気管切開は、人工呼吸を容易にし、気管に直接安全に気道を確保するために、長期の人工呼吸を必要とする患者に行われる。気管切開による方法は、口から呼吸チューブを挿入する方法に比べ、空気抵抗が...

地域で暮らす高齢者の転倒恐怖を軽減するための認知行動介入

2 years ago
地域で暮らす高齢者の転倒恐怖を軽減するための認知行動介入 要点 - 認知行動療法(CBT)は、運動療法を伴う場合と伴わない場合があるが、両方とも、治療終了後に測定すると、おそらく地域在住の高齢者の転倒恐怖を軽減する。改善は治療終了後6か月間持続し、おそらく6か月を超えても続く。 - このような介入の結果、人々は治療後に活動を避けることが少なくなり、うつ状態のレベルも低下する可能性がある。 - 治療後に転倒の頻度が減少するかどうかは不明である。 - 転倒恐怖の軽減に関して、運動療法を伴うCBTと伴わないCBTがもたらす悪影響(有害性)があるかどうかは、どの研究でも悪影響を評価項目として測定していないため、わからない。 副作用についてもっと研究が必要である。 転倒恐怖とは何か? 転倒恐怖とは、転倒に対する不安が持続する状態で、そのために人は、自分ができるはずの活動を避けるようになる。転倒恐怖は高齢者によく見られる。医療従事者、家族、友人から転倒の危険性を警告されているかもしれないし、転倒している状況を直接または間接的に目撃しているかもしれない。実際、高齢者の34%が毎年転倒し、5%が骨折を経験している。さらに、若い頃ほど体が丈夫でないことを自覚している場合には、転倒から身を守れない恐れから、転倒を避けるための予防策を講じなければならないという不安も加わる。転倒恐怖があると、身体的、心...